オフィスワーカの集中度推定とテレワーク支援

仕事や勉強に集中している時のメール着信や電話って困りますよね.でも,残念ながらオフィスやテレワーク環境ではそんな状況が容易に起こります.そこで,ユーザの作業状況を”そっと”推定する研究,作業状況に応じてメールなどの通知タイミングを制御する研究,プライバシが気にならない程度にチームメンバが互いを意識できるようにする研究など,さまざまな研究を進めています.

 
概要説明ビデオ(114MB)  テレワーク環境での作業状況共有システム
解説記事


  • オフィスワーカの集中度や最適通知タイミングの推定

作業に集中していると作業量が増えるのが一般的ですが,思考型の作業では必ずしもそうとは言えません.そこで,作業量に加えて,PCのアプリケーション切り替えなどの「作業の切れ目」に基づいて,ユーザへの通知に適したタイミングを推定する研究や,将来の作業終了時刻を予測する研究などを行ってきました.現在は,認知科学的な視点から作業への集中度を推定する研究を進めています.


    


  • テレワーク環境での遠隔共同作業者との状況共有

一人での在宅テレワーク環境だと,同じプロジェクトメンバに用事があっても,今,電話をすると相手の邪魔になるのではないかと躊躇したり,孤独感が問題になることが指摘されています.そこで,お互いの割り込み許容度をネットワークを介して共有するシステムを開発し,実際に運用しながらその効果を検証しています.詳細はこちらをご覧ください.現在は,音声会話ができるバーチャル研究室とシームレスに連携するシステムを開発中です(ビデオ).


 


  • メール配信タイミングの制御

レポートやデータ分析などに集中しているときのメール着信は嫌ですよね.そこで,推定した割り込み許容度に基づいて,ひと息ついたタイミングでメールの着信を通知するシステムを開発してきました.ゆくゆくは自動で留守番モードに切り替わる電話など,快適に作業に集中できる環境を実現したいと考えています.