力・触覚の提示・伝送と作業支援

視覚と聴覚に次ぐ,計算機と人間をつなぐ第3の情報チャンネルとして,動作が注目され始めています.何かに触れたり物を持ったときの感覚を提示する力触覚のバーチャルリアリティーは,VR世界と人間をつなぐ,重要な近未来の人間-計算機インターフェース技術として開発が望まれています.現在は,指先への力覚提示によるVR空間作業の支援や,インターネットを介した共同作業などの研究をおこなっています.見るだけの情報から触れる情報へ,次の時代は,もうそこまで来ています.

    • VR物体の直接把持と作業支援

         指先への力情報の提示によって,VR物体を持ってたり置いたりといったVR空間での作業を支援するする研究です.よりわかりやすい感覚提示と効率的な作業の実現に向けて,力感覚の強調や予測など,作業支援の観点からさまざまな力覚提示法やレンダリングアルゴリズムの研究をしています.

      • 指先圧迫や指先振動提示による疑似反力提示

           指先への圧迫や,振動の強さや位置,変化パターンを精密に制御することで,指先への反力の方向や滑りなどを疑似的に提示する研究をおこなっています.物体との接触情報が精密に知覚できることで,従来のVR空間では不可能だった「視覚情報なしでの作業」の実現が近づきつつあります.

        • 共有VR空間での共同作業

             遠隔のユーザ同士がVR空間を共有し,その中で一緒に作業できるシステムに関する研究をおこなっています.指先に働く力から相手がどちらに動こうとしているのかを感じ取れる様にするなど,共同作業ならではの力覚提示が求められます.訓練や技術教授などへの応用が期待されています.


          • 触れる3Dテレビ

               ただ眺めるだけでなく,テレビの中の物体に触れてみたいと思ったことはありませんか.そこで,3D物体との衝突を検出し,振動を使って手や指に感覚提示する研究を行っています.いつかは目をつぶっていても形がわかるテレビが実現するかもしれません.


               弾性物体の柔らかさの認知と提示に関する実験的検討(日本バーチャルリアリティ学会変形と力覚研究委員会講演資料2002.11.26)(PDF0.5MB)